ロボットの組立てと動作テスト

Updated on: 2018-06-16

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ロボットの組立てと動作テスト

教材のロボットハードウェアを組み立て、簡単な動作テストを行います。

モータドライバのバスパワー化

本セミナーの教材として使用するモータドライバは、初期状態ではセルフパワー(USBケーブルの他に、別途電源を供給する必要のある)USBデバイスとして動作します。本セミナーでは、簡易的な使用のため、モータドライバに配線を追加してバスパワーUSBデバイスとして使用します。

  1. 被覆電線を約80mmの長さで切断

  2. ワイヤストリッパを用い、電線の両端5mmの被覆を剥く

  3. モータドライバ上の「+5Vin」と「USB5V」の穴に電線を差し込み、半田付け

  4. 半田付けがうまく行えているか確認 (オーガナイザーまたはTAに声をかけてください)
    注意:「CON1」から5Vを供給して利用する場合には、ここで半田付けした電線を切除してください。そのままで「CON1」から5Vを供給すると、モータドライバおよびUSBで接続しているPCが破損する可能性があります。

ロボットの組立て

  1. 天板にモータマウントをネジ止め
    表からM5のネジを軽く留める

    同様にもう一本もネジ留め

    反対側のモータマウントも同様に取り付け

    モータマウント裏側の溝に、M5のナットをはめ込み

  2. モータマウントにモータをネジ止め
    モータをモータマウントにはめ込み

    モータマウント側面の穴から、M3のネジ (写真ではプラスネジですが、キットでは六角穴付きネジになります) 4本でモータを固定

    反対側のモータも同様に取り付け

  3. 天板に測域センサをネジ止め
    天板の表側に、写真の向きにURGを載せる

    裏面からM3のネジ2本で固定

  4. 天板にキャスターをネジ止め
    天板の表側からM4のネジを挿入し

    裏面からM4のナットで固定

  5. モータにホイールをイモネジ止め
    モータ軸のDカット(平らな面)に、ホイールのイモネジが入っているねじ穴を合わせ、六角レンチでイモネジを締めて固定

  6. 天板にモータドライバをネジ止め
    天板の裏面に、写真の向きでモータドライバを載せ

    表面からM3のネジで固定

  7. 天板に電池ボックスを貼り付け
    天板の裏面に、写真の向きで、両面テープを用いて電池ボックスを固定

    貼り合わせ後、よく押しつけて、接着面同士を十分に密着させます。接着力を発揮させるため、貼り付け後5分間は、電池ボックスが上側にある状態を維持して下さい。

  8. 配線
    モータ・電池ボックスのケーブルをモータドライバに接続

以上でロボットの組み立ては完了です。

昨年以前のロボットのメンテナンス

2014年、2015年、2016年のロボットを使用する場合、ネジ類が緩んでいないか確認しましょう。特に、ホイールをモータに固定しているイモネジの緩みに注意して下さい。

初期設定

  1. ノートPCでUbuntuを起動

  2. USBデバイスを開けるように、使用しているユーザをdialoutグループに追加
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    $ sudo adduser [ YOUR_USER_NAME ] dialout
    
  3. 上記設定を反映するため、画面右上のアイコンから、ログアウトを選択してログアウト

  4. ログイン画面から再度ログイン

制御ソフトのインストールと動作テスト

  1. 画面左のランチャーから「端末」を起動し、下記コマンドを実行して制御ソフトをインストール(日本語環境の場合はDownloadsダウンロードに読み替えてください)
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    $ cd ~/Downloads/
    $ git clone https://github.com/openspur/yp-spur.git
    $ cd yp-spur
    $ mkdir build
    $ cd build
    $ cmake ..
    $ make
    $ sudo make install
    $ sudo ldconfig
    

    ロボットパラメータファイルをダウンロードします。(参考資料: ロボットの見分け方)

    • 2015年度・2016年度・2018年度のロボットの場合
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      $ mkdir ~/params
      $ cd ~/params/
      $ wget https://at-wat.github.io/ROS-quick-start-up/files/rsj-seminar2016.param
      
    • 2014年度のロボットの場合
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      $ mkdir ~/params
      $ cd ~/params/
      $ wget https://at-wat.github.io/ROS-quick-start-up/files/rsj-seminar2014.param
      
  2. ロボットの電池ボックスに電池を挿入

  3. 電池ボックスの側面にあるスライドスイッチをON

  4. モータドライバのUSBをPCに接続

  5. 端末を開いて、下記コマンドで制御ソフトを起動
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    $ ypspur-coordinator -p ~/params/rsj-seminar20??.param【該当するものに置き換えること】\
    -d /dev/serial/by-id/usb-T-frog_project_T-frog_Driver-if00
    
  6. ホイールを持ち上げて走り出さない状態、もしくは、ひっくり返してホイールが浮いている状態にしてサンプルプログラムを起動 (端末をもう1つ開いて実行します。)
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    $ cd ~/Downloads/yp-spur/build
    $ ./samples/run-test
    


    ホイールが回転して、回転方向を何度か変え、最終的に止まることを確認したら、Ctrl+cで停止させます。このとき、ypspur-coordinatorは、まだ停止させないで下さい。(停止させた場合はもう一度起動)

  7. 床の広い場所でサンプルプログラムを起動
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    $ ./samples/run-test
    

    1m x 0.1m の四角形を描いてロボットが移動することを確認します。最後に、サンプルプログラムと、ypspur-coordinatorを Ctrl+c で停止させます。

  8. 電池ボックスのスライドスイッチをOFF (待機電力で電池の電力を消費してしまいます)

補足

今回のセミナではYP-Spurをソースコードからインストールしましたが、 下記コマンドでバイナリーのみをインストールすることも可能です。

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$ sudo apt-get install ros-kinetic-ypspur